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バス運転手になるには?資格・仕事内容・適性・キャリアパスを徹底解説

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バス運転手という職業は、安定した雇用や地域社会への貢献を実感できる仕事として、近年40代以降の転職先として注目されています。この記事では、バス運転手になるための資格や仕事内容、向き不向き、キャリアパス、そして将来性まで、これから目指す方に役立つ情報を網羅的にお届けします。


バス運転手になるには?全体の流れ

バス運転手を目指すには、以下のようなステップが一般的です:

  1. 普通免許を取得(3年以上の保有が基本)
  2. 大型二種免許を取得(教習所・合宿免許)
  3. バス会社に応募・面接・採用
  4. 社内研修・実地教習を経てデビュー

これらのステップを経ることで、未経験者でも着実にバス運転手としてのキャリアをスタートできます。特に人手不足の背景もあり、40代・50代での転職にも門戸が開かれています。また、教習費用の一部を会社が負担する制度や、入社後に資格取得を支援する制度がある会社も多く見られます。

未経験でも挑戦できる環境が整っており、普通免許しか持っていない方でも、一歩踏み出すことで新たなキャリアが開ける時代です。


必要な免許と取得方法

大型二種免許とは

バス運転士として乗客を乗せて運転するために必要な国家資格で、路線バス・観光バスなどすべての営業用バスを運転するためには必須です。これがないと業務に就けません。

取得条件

  • 普通免許を通算3年以上保持
  • 年齢:満21歳以上
  • 視力(両眼0.8以上、片眼0.5以上)、深視力の合格
  • 聴力・運動能力に問題がないこと

教習方法の選択肢

  • 通学教習:地元の指定自動車教習所で受講。費用は30〜40万円、期間は2〜3ヶ月程度。
  • 合宿教習:短期集中で免許を取得可能。費用は20〜35万円。最短12〜15日で修了。
  • 一発試験(試験場):教習所を通さずに直接試験を受ける方式。費用は安いが合格率は10%台。

免許取得は会社の支援制度を活用しよう

バス運転手になるには大型二種免許が必要です。ほとんどのバス会社では大型二種免許取得支援制度があります。全額補助や一部補助が用意されており、入社後に取得する形が一般的です。

※退職時に経過勤務年数(3~5年程度)により返金義務が発生する場合があるため、制度内容は事前に確認を!


大型二種免許取得のリアル体験談

筆者自身が40代で大型二種免許を取得した実体験をもとに、取得までの過程を紹介します。

  • 最初の技能教習では、車体の大きさに圧倒されました。普通車と比べると死角が多く、右左折の感覚がまるで違います。
  • 覚えることが多いわりに、教習期間が短いので毎回の教習が真剣勝負。
  • 路上教習や方向転換、鋭角走行など、失敗すると自信がなくなる場面も多かったです。

しかし、教官の指導と反復練習を通して徐々に慣れ、卒業検定を無事クリア。約2ヶ月で免許を取得することができました。

特に中高年での取得は、若者よりも体力や反射神経の面で不安を抱えるかもしれませんが、丁寧な教習を受ければ乗り越えられます。


バス運転手の仕事内容と勤務形態

主な仕事内容

  • 定時運行(時刻表通りの運行)
  • 停留所ごとのドア操作・アナウンス
  • 運賃収受の確認、ICカード対応
  • お客様対応(乗り方の案内・高齢者や外国人のサポート)
  • 車両点検(日常点検・報告書記入)

午前勤務の特徴

  • 出勤時間:5:30~6:00ごろ
  • 退勤時間:13:00~15:00ごろ
  • メリット:午後の時間が自由に使える
  • デメリット:とにかく朝が早い。生活リズムが重要

午後勤務の特徴

  • 出勤時間:13:00~15:00ごろ
  • 退勤時間:22:00~23:30ごろ
  • メリット:朝に余裕がある。朝の通勤ラッシュを避けられる
  • デメリット:帰宅が遅く、家族との時間が合いにくい

通し勤務(日勤)の特徴

  • 出勤時間:7:00前後
  • 退勤時間:21:00前後(拘束13時間程度)
  • メリット:規則正しい生活ができる
  • デメリット:拘束時間が長く、体力的にハード

中休勤務の特徴

  • 出勤時間:6:00~10:00
  • 中休時間:3~5時間程度(仮眠・自宅に戻れることも)
  • 退勤時間:19:00~21:00
  • メリット:昼間にまとまった休憩が取れる
  • デメリット:拘束時間が長く、生活リズムが乱れやすい

勤務形態 比較表

勤務形態出勤時間退勤時間拘束時間実働時間メリットデメリット
早番5:3014:009.5h約7h午後自由朝が早い
遅番13:0022:009h約7h朝ゆったり帰宅が遅い
通し7:0021:0014h約9h規則正しい生活長時間労働
中休6:3020:30最大15h約8h昼に休憩あり拘束が長い

シフト(例)

以下は、5勤2休のバス会社で考えてみたシフトの一例です。5勤2休5勤1休4勤2休4勤1休など会社によりシフトが異なります。

日数勤務形態勤務時間
1日目日勤7:10~20:30
2日目遅番15:00~22:30
3日目遅番14:30~22:30
4日目日勤8:30~20:00
5日目早番5:50~13:30
6日目休み-
7日目休み-

このように、勤務形態が日々変化し、法令を守りながら休息時間を確保し、シフトが組まれています。この1週間のシフトも毎週変わります。

多くの運転手は、6日目か7日目の休みの日公休出勤をしています。


労働時間のルールと改善基準告示

拘束時間・休息時間・運転時間の限界

バス運転手は「改善基準告示」という国のルールに基づいて働いています。

  • 1日の拘束時間:原則13時間、最大15時間(例外)
  • 1日の実働時間:原則9時間以内
  • 連続運転時間:4時間を超えないこと(途中で休憩必須)
  • 休息時間:勤務終了後、最低9時間(できれば11時間)必要

これらを守らないと会社に罰則が課される可能性もあるため、運転士本人だけでなく運行管理者も厳しく管理しています。


向いている人・向いていない人の特徴

向いている人の特徴

  • 安定志向で一つの会社で長く働きたい人
  • 細かい安全確認を丁寧にできる慎重な性格の人
  • 人の役に立つ仕事にやりがいを感じられる人
  • 接客に抵抗がなく、笑顔で対応できる人

向いていない人の特徴

  • 短気で感情のコントロールが難しい人
  • 夜勤や不規則な生活が苦手な人
  • 交通法規を守ることに興味がない人

筆者が営業職から転職して感じたのは、バス運転手は「誠実で責任感のある人」が向いているということです。技術よりもまずは「姿勢」が大切だと感じました。


キャリアアップの道と働き方の選択肢

バス運転手の仕事は、実は“その先”にも道があります。

キャリアアップの種類

  • 観光バス運転手:大型観光バスでの団体移動、宿泊業務も含まれる。運転技術と接客スキルの両立が必要。
  • 教習指導員:新人乗務員の技能指導を担当。社内資格や経験が必要。
  • 運行管理者:運行スケジュール・人員配置・安全管理を担う責任あるポジション。国家資格が必要。

セカンドキャリアの可能性

  • 65歳以降、嘱託・契約社員として再雇用されるケース多数
  • 定年後も「週3日勤務」など柔軟な働き方が可能
  • 運転指導や安全講習の講師など、裏方の仕事も豊富

バス運転手という仕事のメリット・デメリット

メリット

  1. 外で仕事ができる
    内勤業務をしていた頃は、本当に息が詰まりました。外で四季を感じながら仕事ができることはとても幸せです。若い時には気づきませんが、桜、新緑、紅葉、全てが素晴らしい。川沿いや海沿いも綺麗ですね。自分の走りたい路線がある会社がお勧めです。
  2. 需要が高く、再就職しやすい
    一般的に採用が難しいと言われる未経験、40代、50代でも採用されやすいです。最近では未経験60歳でも採用されるケースがあります。
  3. バスに乗務してしまえば、一人で仕事ができる
    路線バス運転手は、基本的に一人で業務を行います。仕事をする上でストレスとなる原因は人間関係が大きいです。路線バス運転手は人間関係に気を遣う必要があまりないと思います。
  4. 平日や昼間に休むことでできる
    一般的なサラリーマンのように土日休みではなく、シフトで休む日が変わります。そのため、平日に休めることも多く、出かけるときに人混みを避けることができます。午前勤務、午後勤務もあるので、平日に用事を済ますことができます。私の場合は、散髪、日常の買い物、妻とランチ、車やバイクのワックスがけなどですね。
  5. 有給休暇がとりやすい
    多くのバス会社は有給休暇の取得率が高いです。そのため、家族の用事や旅行も行きやすいです。前職では有給がとりにくく、ほとんどが未消化でした。バス会社に転職してからはほぼ消化しています。
  6. 長く働き続けることができる
    大型二種免許とバス運転手としての経験があれば、長く働き続けることができます。私の周りでは70歳まで運転手を続けている人もいます。
  7. 1年目からでも高収入が可能
    1年目からでも時間外手当・休日出勤などで月収30万以上、年収450万ぐらい稼げる場合が多いと思います。未経験でも稼げるのは転職する上で安心材料ですね。

デメリット

  1. 勤務時間が不規則
    早朝や深夜の勤務、中休もあり、不規則です。そのため、健康管理がとても大事です。私の場合、睡眠時間を確保するため、休憩中に仮眠をとったりします。運動不足解消のため、ウォーキングしたり、インスタント食品を控えるなども気をつけています。
  2. 休みが少なくなりがち
    多くの人が年収を確保するために、公休出勤を週1回しています。そうすると年間休日は半分ですね。有給を全部使用しても少ないと言えます。ただ、午前勤務や午後勤務もあり、一人の時間は意外とありまし、仕事を家に持ち帰らなくて良いのは精神的にも楽です。営業をしていた時は、常に仕事のことばかり考えていたので、休日でも心が休まりませんでしたね。
  3. 拘束時間が長い
    バス会社としては、朝ラッシュと夜ラッシュをメインに働いてもらいたいので、どうしても拘束時間が長くなります。つまり休憩時間が長いということですね。1日の拘束時間は基本13時間以内上限15時間以内というルールがありますので、私のような前職で苦労した方は、そんなに苦労する拘束時間ではありませんね。ただそのような経験がない人にとっては苦痛かもしれません。

バス業界の将来性と自動運転の影響

少子高齢化によりバスの需要は地域差がありますが、
地方では「人手不足」が続いており、今後も需要は安定。

自動運転の影響は?

  • 現状では限定的(実証実験レベル)
  • 高齢者対応、臨機応変な接客は人が必要

転職前にチェックすべき4つのポイント

  1. 勤務形態とシフト:会社ごとに差が大きい。
  2. 免許取得支援制度の有無:補助内容と条件を要確認。
  3. 研修制度の充実度:安心して学べるかどうか
  4. 離職率と口コミ:長く働ける職場かどうか。

求人検索サイトや口コミ掲示板、現役運転手のブログを参考に情報を集めましょう。


よくある質問(Q&A)

Q. 未経験でも採用されますか?
A. 多くのバス会社では未経験を歓迎しており、免許支援制度や研修制度が整っています。

Q. 大型二種免許がなくても応募できますか?
A. 多くの会社では、入社後に免許取得を支援する制度があります。

Q. 女性でもなれますか?
A. もちろん可能。最近では女性運転士も増加中。

Q. 観光バスの運転士になるにはどうすれば良いですか?
A. 通常、路線バスでの経験を積んだ後、社内の研修や試験を経て配属されますが、最近は最初から観光バスに配属される場合もあるようです。

Q. 運行管理者になるには資格が必要ですか?
A. はい、運行管理者試験に合格し、実務経験を積むことが求められます。


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参考リンク

-転職ノウハウ
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