こんにちは、現役路線バス運転士のだいきです。今回は「バス運転手の教習内容」について、私の実体験を交えてご紹介します。
「運転に自信がない」「未経験だけど本当に大丈夫?」と不安に思っている方に向けて、バスの教習がどんな雰囲気で行われるか、具体的にお伝えします!!
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未経験でも大丈夫?バス教習のリアル
結論から言えば、未経験でも全く問題ありません。私も営業職時代はオートマチック車ばかりを運転しており、大型車はもちろん、マニュアル車すら、久しぶりに運転するレベルでした。それでも、教習では指導員が一から丁寧に教えてくれますので、焦らず学べばちゃんと乗れるようになります。
教習の内容(例)
ここでは、教習内容を簡単にご紹介します。
座学
社員としての心構え、接遇等お客様との接客マナーについて、道路交通法・関係法令について、コンプライアンスについて等を学びます。
車両点検
車両周辺の点検と車内外の確認。タイヤ、エンジンオイル、ベルト類、冷却水、ライト、ミラー、運賃表示器、ICカードリーダー、降車ボタン、整理券などをチェック。指差し確認をしながら、一つひとつ確認する癖をつけていきます。
路上教習
まずは指導員とともに空車教習(お客さまを乗せずに行う教習)を実施します。路線以外の走りやすい道でバスの運転に慣れていきます。少しずつクラッチの繋ぎ方、ブレーキ操作の感覚を覚えていきます。バスの車体は長くて重いので、ブレーキの感覚に戸惑う方が多いですが、徐々に慣れていきます。
大型車特有の運転ポイントとして、カーブの曲がり方と死角の把握も学びます。バスは内輪差が大きいため、ハンドルを切るタイミングが普通車と全く違います。慣れたら坂道の停止・発進の練習へ。
基本操作に慣れてきたら、実際の路線を走り、営業所管内の道やバス停の位置、名前などを覚えていきます。バスロケ、運賃表示器、ICリーダー等の機械操作も覚えていきます。
その後、実際にお客様にご乗車いただき、実際のルートを運行します。(指導員と2人で乗務)単独運行ができるようになるまで指導員が付き添い、マンツーマンで丁寧に指導されます。
教習中に心掛けていたこと
私が教習中に意識していたのは「焦らず、確認を怠らないこと」です。
指差し確認で安全意識を体に染み込ませる。
歩行者の点滅信号などをよく見て、ブレーキは早めに優しく操作する
カーブの前にしっかり減速して、カーブではブレーキを踏まず、少しアクセルを足すイメージでゆっくり、大きく回る
ミラーで車内外の確認、首振りで死角の確認を徹底する
最後に|不安よりも「やってみよう」の気持ちが大事
教習中はもちろん緊張もあり、投げ出したくなる時もありましたが、今では「一歩踏み出して良かった」と心から思っています。未経験からでもしっかり学べる環境が整っているのがバス業界の良さです。
もし今、バス運転手への道に迷っているなら、まずは情報収集からでも良いと思います。この記事が少しでも背中を押すきっかけになれば嬉しいです。
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