「バス運転士に転職したいけど、お酒って飲んでも大丈夫なの?」
これは意外とよく聞かれる質問です。バスの運転は命を預かる仕事。安全第一が求められる職種だけに、アルコールに関するルールはとても厳しく設定されています。
結論から言えば「飲んでも大丈夫か?」というより、「どうしても飲みたいなら、しっかり自己管理が必要」というのが現実です。ちなみに私の場合は下戸なので、全くお酒を飲みません。そのため、アルコールに関しては特に気にすることはないです。
バス業界では、出勤前に必ずアルコールチェックが義務付けされています。一般的な基準(呼気中アルコール濃度0.15mg/L)よりもかなり厳しく、たとえ微量でも反応すれば出勤停止の対象になる可能性があります。
先輩運転士の中には「翌日が勤務の日は一滴も飲まない」という人もいれば、「350ml缶ビールを1~2本までに抑える」という人もいます。もちろん、これは体質やアルコールの分解スピードにもよりますが、皆さんそれぞれにリスク管理を徹底している印象です。
アルコールの分解時間は体重や体調にもよりますが、例えばビール中瓶1本(約500ml)なら、一般的な体格(体重60kg前後)でおおよそ3~4時間かかると言われています。この計算をベースに「寝る時間」「出勤時間」「起床時間」を逆算して、飲酒するタイミングを調整する必要があります。
個人で簡易型のアルコールチェッカーを購入して、出勤前にセルフチェックしている運転士も多いですね。少しでも不安があれば迷わず会社に連絡して休むという判断も重要です。というのも、出勤前のアルコールチェックで陽性が出ると、出勤停止処分になりますし、これを数回繰り返すと最終的に懲戒解雇につながるケースもあります。
実際にアルコールで引っかかる運転士は年に数人程度。しかもほとんどが「一般基準ではセーフだけど、業界基準ではアウト」という微量反応のケースが多いですね。繰り返して解雇になるような例もごく稀です。
結局のところ、「バス運転士になったらお酒はどうすべきか?」という問いに対しては、”飲むなら徹底的に管理する”もしくは”翌日休みの日以外は飲まないのがベスト”という答えになります。
お酒が好きな人にはちょっと厳しい環境に思えるかもしれませんが、その分「生活リズムが整った」「体調が良くなった」と感じる人も多いのがバス業界の特徴でもあります。
バス運転士への転職を考えている方は、ぜひアルコールとの付き合い方も参考にしてみてくださいね。
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