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バス運転士が足りない理由とは?40代からの転職で見えた業界のリアル

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バス業界は「運転士不足」とよく言われます。実際に路線バス運転士として働いてみて、その実態を肌で感じています。今回は、転職してバス運転士になった私の目線から、この人手不足の背景についてお話しします。

最近では、バス会社によって基本給アップや待遇改善(大型二種免許支援制度、入社祝い金、転居費用補助等)が進み、毎月のように新人運転士が入社しています。特に地方では運転士の確保が課題になっているため、採用活動にも力が入っているようです。バス運転士としての転職を考える人にとっては、今がチャンスと言えるかもしれません。

しかし、それでも「人手不足」が解消されないのはなぜでしょうか?

理由のひとつは、業界全体の高齢化です。新しい運転士が入ってきても、同じくらいの人数が定年退職していくため、結果としてバス運転士の数は「現状維持」が続いています。つまり、数として増えていないのです。

さらに、バス運転士という仕事は不規則な勤務体系が多く、土日が必ずしも休みになるわけではありません。早朝や深夜のシフトもあるため、小さなお子さんがいる若い世代には、ライフスタイル的に合わないと感じる人も少なくないでしょう。これも、若者の定着が難しい一因かもしれません。

私は営業職からバス運転士に転職しましたが、そのタイミングは40代。一般的には、子育ても一段落する時期ですし、我が家の場合は夫婦2人なので、不規則な勤務にもある程度対応できる状況でした。実際に、同じように「子育てがひと段落したタイミング」で転職してきた仲間がたくさんいます。バス運転士への転職は、そういったライフステージの変化を迎えた人にこそ向いている仕事だと感じます。

最近では、フルタイムではない短時間勤務のバス運転士として働く主婦の方も増えてきました。日中だけのシフトや、曜日を限定した働き方が可能な会社もあり、そういった柔軟な働き方を選べる人にとっては、むしろ働きやすい職場かもしれません。

「バス業界=過酷」「運転士=男の世界」といったイメージがまだまだ根強く残っていますが、少しずつ変化も起きています。待遇の改善、働き方の多様化によって、これからの時代に合った形での運転士のあり方が求められているのかもしれません。

バス運転士の転職を考えている方へ、実際に現場で働いて感じたリアルな声として、少しでも参考になれば嬉しいです。

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