こんにちは!路線バス運転士のだいきです。
今日は乗務中に感じた「大きい荷物」について、実際の経験をもとに語っていきます。
外国人観光客の“巨大キャリーケース”に驚いた話
たまにあるんですけど、外国人のお客さんがまるで「人が入ってるんちゃうか?」って思うぐらいの特大キャリーケース持って、普通の路線バスに乗ってこられることがあります。
おそらく2〜3週間の長期滞在なんでしょうね。どこへ移動するのも大変そうです。
でも、ここでふと思うんです。
路線バスって、どこまで大きい荷物OKなんやろ?
車内に「荷物置き場」は基本ない
バス会社によってルールはさまざまですが、新人の頃に学んだ認識では「通路を塞がない限りOK」みたいな、ざっくりしたガイドラインがあるだけで、厳密なサイズ制限や個数制限はなかったような気がします。
ただ、明らかに他のお客さんの迷惑になるケース(通路を完全に塞ぐ、出入り口をふさぐ等)には声かけが必要になります。
実際、過去には
- 長モノのナギナタ(剣道の道具)
- 折りたたみ自転車
なんかも乗せたことがあります。 - ホームセンターで買ったかなり大きなもの
通路の幅、ステップの段差、他の乗客との距離感……正直なところ、現場判断に頼る部分が多いです。
他社では「キャリーケースは1人1個まで」なんてルールも?
別のバス会社に勤めてる人からは、
「キャリーケースは1人1個までって明文化されてる」と聞いたこともあります。
確かにそれくらいルールが明確やったら、運転士としても対応しやすいんですけどね。
インバウンド需要と路線バスの現実
最近は訪日観光客が増えたこともあって、外国人のお客様のご乗車も日常茶飯事です。
でも、正直に言うと路線バスは観光用に設計されてへんのが現実。
- 大きい荷物を置く専用スペースはない
- 英語や他言語の案内も少ない
- 支払い方法の案内もローカル寄り
バス会社によっては、外国人対応を強化しているところもありますが、地方や中小規模の事業者ではまだまだこれから、という印象です。
現場で大切にしていること
僕個人としては、「それアカンわ」とお客様にきっぱり言ったことは、これまで正直ありません。
でも、安全や周囲への配慮が必要やなと思った時は、やんわりお願いしたことは何度かあります。
荷物に限らず、**「どう伝えるか」**ってすごく大事です。
言い方一つでトラブルにもなるし、スムーズに理解してもらえることもある。
まとめ:ルールより“現場の目”が頼り
大きな荷物の持ち込みに関しては、
- 通路を塞がないこと
- 他の乗客の乗り降りを妨げないこと
- 安全運行に支障がないこと
この3点を守ってもらえたら、多少の大きさはOKやと考えてます。
ただ、明文化されたルールがない分、現場での柔軟な判断と丁寧なコミュニケーションが不可欠なんですよね。
Q&A:よくある疑問
Q:スーツケースは2個までOK?
A:会社によります。基本は1人1個が限度と考えたほうが無難です。
Q:荷物が通路を塞いでたらどうなる?
A:安全運行上問題があると判断すれば、運転士から移動をお願いされることがあります。
Q:ベビーカーはOK?
A:もちろんOKですが、折りたたみをお願いする場合もあります。詳しくは各社の案内をご確認ください。