こんにちは、路線バス運転士のだいきです。
私は20年間営業職として働いた後、40代でバス運転手に転職しました。この記事では、私の実体験をもとに、バス運転手の年収や給与の仕組みについて詳しく解説します。
サラリーマンの平均年収と私の実際の収入
令和4年の国税庁の調査によると、日本のサラリーマンの平均年収は約458万円。
私自身の経験では、転職1年目の年収は約410万円でした。これは基本給に加え、休日出勤手当や各種手当が含まれています。勤続年数が増えるにつれて、年収は徐々に上昇し、6年目の時に約500万円となっています。

これから転職する方は、私が入社した時より初任給がかなり上がっていますので、もう少し稼げるかと思います。
給与の内訳と手当の種類
バス運転手の給与は、基本給は低めで各種手当でそれを補っているのが一般的です。主な手当には以下のようなものがあります。
- 普通残業手当
- 休日出勤手当
- 深夜残業手当:22時以降の勤務に対する手当
- 精勤手当
- 無事故手当:一定期間無事故であった場合に支給
- 待機手当
- 家族手当
- 住宅手当
- 通勤手当
収入に対する休日出勤手当の比重がとても高いです。手当の有無や支給額は会社によって異なりますので、よく比較検討しましょう。
賞与や昇給の仕組みは?
バス業界では、賞与(ボーナス)は年に2回支給されることが多いですが、金額は会社によってバラつきがあります。大手バス会社では、期末賞与もある場合があります。私の印象では「夏1.5ヶ月、冬1.5か月」くらいが平均的。
定期昇給については、毎年春闘(労使交渉)で「ベースアップ」で定期昇給分以上を勝ち取るような感じです。毎年、定期昇給分ぐらいはベースアップしている印象です。
営業職のように、前年より売上を上げれば昇給といった成果型ではないですね。
労働組合費や控除項目も要チェック
意外と見落としがちなのが、控除項目です。
ほとんどのバス会社には労働組合があり、毎月の給与から労働組合費が天引きされます。毎月の積立や共済に加入する場合もあります。

私の場合は、組合費と積立と共済で、月10,000~15,000円引かれています。
年収アップのポイント
バス運転手として年収を上げるためには、以下のポイントが重要です。
- 経験を積む:勤続年数が増えることで、基本給が増加します。
- 休日出勤を増やす:基本給が上がれば、休日出勤手当の単価も上がるので、休日出勤手当が増加します。
- 資格の取得:運行管理者などの資格を取得することで、昇進や手当の増加が期待できます。
日給月給とは?月給制との違い
バス会社の多くは、日給月給制を採用しています。「日給月給制」とは、日給ベースで計算され、月ごとにまとめて支払われる給与形態のことです。出勤日数に応じて給与が増減するため、欠勤や遅刻・早退があるとその分だけ日割りで差し引かれます。
一方、一般的な営業職などで多い「月給制」は、月に何日働こうが一定の固定給が支払われるスタイル。有給休暇を使わず、当日欠勤や早退しても給与は変わりません。

営業職の時は、当日の体調不良で休んだり、早退しても、給与は減りませんでしたが、バス会社では遅刻、早退できっちり差し引かれました😭
営業から転職して後悔はあるか?
正直なところ、収入面で言えば営業職の方が上でした。ただ、ノルマに追われるストレスがなくなり、休日に仕事を忘れて、リフレッシュすることができ満足しています。有給休暇も前職とは違い、ほぼ消化できています。バス運転手の仕事は、未経験でも公休出勤さえすれば、1年目からでもサラリーマンの平均年収を稼ぐことができます。その分、前職より年間休日が減ることを理解したうえで、「ノルマから解放されたい」「地道にコツコツ稼ぎたい」「運転が好き」という方には向いている職業だと思います。
まとめ
40代で営業職からバス運転手に転職した私の経験から、バス運転手の年収は努力次第で十分に向上可能です。安定した収入とやりがいのある仕事を求めている方には、バス運転手という職業は魅力的な選択肢と言えるでしょう。
「バス運転手に転職してみようかな」と思ったら、まずは給与体系をしっかり理解することが大事です。求人票だけでは分からないリアルな内訳や働き方のクセをしっておくことで、転職後のギャップを減らすことができます。これからバス業界にチェレンジしようと考えている方の参考になれば幸いです!
よくある質問コーナー
Q: 年収はどれくらいですか?
A: 地域や会社によりますが、初年度で約350万円~450万円が一般的です。
Q: ボーナスはありますか?
A: 多くの会社で年に2回の賞与がありますが、業績により変動します。期末賞与もある会社があります。