未経験からバス運転手への転職を考えたとき、最初のハードルは「どのバス会社を選べばいいのか?」という点ではないでしょうか?
私は40代で営業職から路線バス運転士に転職しました。実際にいくつかの会社を比較し、転職後も同業者の話を聞く中で、「バス会社選びが転職の9割を決める」と感じています。
この記事では、未経験者がバス会社を選ぶ際にチェックすべきポイントを現役運転士の視点から詳しく解説します。
結論:バス会社選びのポイントはこの6つ!
未経験者が失敗しないために重視すべきは以下の6つです。
- 勤務地と通勤時間
- 業務内容(路線バス・観光バス・高速バス)
- 給与・賞与・手当の仕組み
- 労働時間・休日・シフト制度
- 免許取得支援制度と研修の質
- 離職率と社内の雰囲気
1.勤務地と通勤時間|長時間通勤は継続の妨げに
バス運転士は早朝勤務や深夜勤務があるため、通勤時間が長いと大きなストレスになります。通いやすさは、働き続けるうえでとても重要な要素です。

最初に就職したバス会社から、家から近いバス会社へ転職される方も多いですよ。
2.業務内容|路線バス・観光バス・高速バス
種類 | 特徴 |
---|---|
路線バス | 地域密着型、定時運行、安全・接客重視 |
観光バス | 長距離・宿泊あり、体力と接客スキルが必要 |
高速バス | 長距離・夜間走行・高速道路メイン・宿泊あり、定時・固定ルート |
3.給与・賞与・手当の確認|基本給より「実収入」
求人票の「月給」や「年収」は見込み額のことが多いです。基本給は低くても、「手当」や「福利厚生」が手厚い会社は意外と多いです。以下をしっかり確認しましょう。
- 時間外手当の支給条件
- 休日出勤手当
- 深夜残業手当(22時~翌5時まで)
- 精勤手当
- 無事故手当
- 待機手当
- 家族手当
- 住宅手当
- 通勤手当
- 賞与の支給実績
- 退職金制度
手当の有無や支給額は会社によって異なります。手当次第で実質の年収は大きく変わってきますので、よく比較検討しましょう。
また、退職金制度の有無や企業年金制度も見逃せません。長く働くつもりなら、ここは重要ポイントです。

入社祝い金や転居費用の補助なども確認しましょう。Uターン転職を考えている方には大きなメリットです。

バス運転士の経験がある方は、その年数が評価されるのかも確認しましょう。最近では経験年数に応じて基本給がかわってくる会社も増えてきました。
4.労働時間・休日|生活リズムと体調管理に直結
シフトが不規則になりがちはバス業界では、休日や拘束時間も要チェックです。以下のような勤務条件を事前に確認しましょう。
- 週休2日かどうか(5勤2休、5勤1休、4勤2休、4勤1休など会社によって違います)
- 年間休日数
- 中休制度の有無
- シフトの柔軟性
- 有給休暇の消化率
勤務の種類(例)
- 午前勤務
早朝から午後までの勤務(例:5:30~13:30) - 午後勤務
午後から深夜までの勤務(例:14:00~23:00) - 日勤
朝から夜までの勤務(例:7:00~20:00) - 中休勤務
朝ラッシュと夜ラッシュ勤務の間に中休みのある勤務(例:6:30~9:00まで勤務。5時間開放(帰宅も可)。14:00~21:00まで勤務)
5.免許取得支援と研修制度|未経験者への手厚さがカギ
大型二種免許の取得費用は会社が支援してくれる場合が多いですが、制度には差があります。
- 全額会社負担かどうか
- 退職時の返済義務の有無
- 研修中の給与
- 同乗研修の充実度

私は免許取得支援制度があるのを知らず、自費で取得してから転職しました😭きちんと確認しましょう!
6.離職率と社内の雰囲気|長く働けるかは人間関係次第
職場の人間関係や雰囲気は、仕事の満足度に直結します。面接や見学で職場の空気を感じ取ってください。
- 社員の顔つきや雰囲気
- 定着率の高さ
- 未経験者への指導体制
公営バス vs 民間バスの違い
項目 | 公営バス | 民営バス |
---|---|---|
昇給・賞与 | ◎ 安定している | △ 会社ごとに差がある |
勤務体系 | シフト制 | シフト制 |
採用難易度 | 高い | 比較的入りやすい |

民間バス会社は、入社祝い金や転居費用の補助など、採用に力を入れているところも多く、入りやすい傾向があります。配属先も柔軟に対応してくれるところが多いようです。

民間の場合、雇用延長、再雇用で70歳まで働くことができる場合が多いようです。

公営バスは待遇面では圧倒的に良いので、家から近い、もしくは転居が可能な方は、受験しても良いかもしれませんね。
🎤体験談:私が選んだ会社の決め手
私は「勤務地が近く」「70歳まで働ける」「社内の雰囲気が良い」民間の路線バス会社を選びました。営業職からの転職でも不安なく働けています。
✖ よくある失敗パターン
- 給与だけで選んで勤務時間が過酷だった
- 勤務地が遠く、長続きしなかった
- 社内の人間関係で悩んで辞めた
→職場見学や口コミをチェックして、実態を知ることが大切です!
📌まとめ|バス会社選びで転職の成否は決まる
バス会社選びで後悔しないためには、表面的な「給与」だけでなく、勤務体系・福利厚生・定年制度・免許取得制度・働きやすさなど総合的に判断することが大切です。会社の口コミサイトなどで実際に働いている人の声を聞くのも良いかもしれません。
人生の転機に、ぜひ後悔のない選択をしてください。