この記事では、元・営業職の私が大型二種免許の教習で初めてバスに乗ったときのリアルな体験談をお届けします。「本当に自分に運転できるのか?」と不安を抱えている方の参考になれば幸いです。
はじめての大型バス、その圧倒的な存在感
バス運転士を目指して教習所に通い始めて数日、ついに「初めての運転」の日がやってきました。
教習車の前に立った瞬間、最初に出てきた言葉は――
「で、デカい……!」
本当に、思っていた以上にバスは大きい。
全長約10メートル、全幅2.5メートル。普通車しか運転したことがなかった私には、まるで動く建物のように感じられました。
「こんな大きい車両、自分に本当に運転できるんか?」と、胸の中に不安が一気に押し寄せてきたのを今でも覚えています。
最初の関門:ブレーキの感覚が全然違う!
いざ教習が始まると、最初に戸惑ったのがブレーキ操作でした。
普通車の感覚で軽く踏んでも効かないし、ちょっと強く踏むと急ブレーキのような衝撃。「乗り心地」という意味でも、バスは乗客の安全と快適性が最優先されます。そのプレッシャーが追い打ちをかけました。
ポイント:バスのブレーキは“強めに効く”ので、微調整が命!
最初はガックン!と止まってばかりでしたが、何度も走るうちに少しずつ感覚がつかめてきました。
坂道の洗礼。エンジンブレーキと排気ブレーキの使い方
特に怖かったのが、下り坂。
普通車と違い、バスは重量があるため、通常のフットブレーキだけではスピードのコントロールが難しくなります。そんなとき頼りになるのが、
- エンジンブレーキ
- 排気ブレーキ
これらをうまく使いこなさないと、減速できずにヒヤッとする場面も。教官には何度もこう言われました。
「下り坂はエンジンブレーキが命やで!」
言葉の重みを、実体験でひしひしと感じました。
坂道のギアチェンジは難関ポイント
もうひとつ苦戦したのが、坂道でのギアチェンジ。
上り坂で速度が落ちてくると、タイミングよくシフトダウンをしなければバスがもたつきます。ギア操作が遅れるとエンストする危険も。
クラッチ操作の精度、ギアチェンジのタイミング、バスの挙動を全神経で感じ取りながらの操作――正直、普通車の教習とは比べものになりません。
それでも「できるようになる」実感が嬉しい
最初は「無理かもしれん」と感じた私も、日を追うごとに慣れていきました。
できなかったことができるようになる。それが目に見えて分かるので、自信がついてきます。
「あ、今のブレーキはうまく止まれたな」
「さっきの坂道発進はスムーズやった」
そんな小さな成功体験が積み重なると、「自分にもできるんや!」という感覚が湧いてくるんですよね。
指導員のサポートが本当に心強い
教習所の指導員の方々は、優しく、でも的確に指導してくれます。
「ここはもうちょっと早くブレーキやな」
「今のギアチェンジ、完璧やで!」
そんな声かけに、緊張していた私もだんだんリラックスして教習に臨めるようになりました。
大型二種は難しい? → だからこそ「価値」がある!
確かに、大型二種免許の取得は簡単ではありません。
でも、それだけに合格したときの達成感は格別です。
- 自分に自信が持てる
- 実務への不安が軽減される
- プロとしての第一歩を踏み出せた実感がある
まさに「免許の王様」と呼ばれる理由が、少しずつ分かってきた気がします。
【まとめ】バス運転手を目指すあなたへ伝えたいこと
初めてバスを運転する瞬間は、誰でも緊張します。
そして「こんなの無理かも…」と感じるのも普通です。
でも、焦らず一歩ずつ取り組めば、必ず上達します。
✅ ブレーキも慣れる
✅ 坂道も慣れる
✅ ギアチェンジも慣れる
あなたにも、絶対できます。
よくある質問(Q&A)
Q. 普通車しか運転経験がないけど大丈夫?
A. 問題ありません。教習所では初歩から丁寧に教えてくれるので安心です。
Q. 教習は何日くらいかかる?
A. 通学タイプで4〜5週間前後が目安ですが、予約状況や体調にもよります。
Q. 一番難しかったポイントは?
A. 坂道でのギアチェンジとブレーキ操作。慣れれば自然にできるようになります。
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この体験談が、「バス運転手になりたいけど不安…」というあなたの背中を少しでも押せたら嬉しいです!