ついに教習所で、初めて大型バスに乗る日がやってきました。
緊張とワクワクの入り混じる中、いざ教習車の前に立った瞬間、まず感じたのは・・・
「で、デカい・・・!!」
バスって、思っていたよりずっと大きいんです。
今まで普通車しか運転してこなかった自分にとっては、正直「こんなの運転できるのか?」と不安でいっぱいになりました。
でも、ふと冷静になってみれば、世の中には何万人ものバス運転士がいて、私の後輩たちも、みんなこのステップを乗り越えてきたわけです。
「自分にもできるはずだ!」と自分に言い聞かせて、いざ特訓スタートです。
初めてバスを運転してみて驚いたのは、ブレーキの効き方が想像と全然違うこと。
軽く踏むと効かないので、少し強く踏んでみるとガクンと強い振動を残してしまう。まるで”急ブレーキ”みたいになるんです。
特に怖かったのは坂道。
バスは車体が重いので、下り坂ではなかなか減速しづらく、普通のブレーキだけでは不安。ここで重要になるのがエンジンブレーキと大型特有の排気ブレーキ。指導員に「下り坂では必ずエンジンブレーキを活用して」と何度も言われました。
さらに難しいのが、坂道でのギアチェンジ。
上り坂で速度が落ちたときに、適切なタイミングでシフトチェンジしないとバスがもたついてしまいます。
正直、普通車の教習とは比べ物にならない難しさです。
でも、それを一つひとつクリアしていくことで、「自分は今、本当にプロへの一歩を踏み出しているんだ」と実感できる瞬間があるのも事実。
そして何よりありがたかったのは、教習指導員の存在。
優しく、丁寧に教えてくれるので、緊張していても安心して運転に集中できます。
大型二種免許は”免許の王様”とも呼ばれるだけあって、簡単ではありません。でも、それだけやりがいも大きく、合格したときの達成感は格別です。自分に自信が出てきます。
バス運転手を目指している皆さん、初めは誰でも怖い。でも、大丈夫!一歩ずつ、確実に成長できます。

