終点での“異変”から始まった
いつものように終点に到着して、車内の忘れ物チェックをしていた時のこと。ふと隣に、別会社のバスが勢いよく停車してきたんです。「あれ? なんかしたかな?」と一瞬ヒヤッとしました。
運転席の窓を開けてみると、相手の運転士さんが開口一番、「運転手さん、緊急ボタン押しとるで」と。
えっ!? と思って緊急ボタンを見ると、ボタンのランプがピカピカ点滅しているじゃないですか!
緊急ボタンは“一度押すと通報状態”に
お礼を言う間もなく、相手の運転士さんは颯爽と去っていきました。落ち着いて確認すると、緊急ボタンはもう一度押すことでリセットできる仕組み。すぐに解除し、会社に報告しました。
返ってきたのは「よくあることやで〜」という拍子抜けの返答。
なんでも、シートベルトを外すときに手が緊急ボタンに当たって、気づかないまま作動させてしまうケースが多いとのこと。そんな簡単に押ささる場所にあるのもどうかと思うけど……。今回は、たまたま誤作動防止のカバーが外れていたようで。
先輩運転士にも“武勇伝”が
あとで先輩に聞いてみると、もっとすごい話が返ってきました。
「ワシなんか運行中に気づかず押してもうて、しばらくしたらパトカーに囲まれたことあるわ」
まさかの警察出動。しかも“よくある話”らしいんです。
バス運転士になってからというもの、こういった“あるある”に日々驚かされるばかり。今回の出来事も、ひとつ経験として刻まれました。
一度経験すれば無敵⁉ 今後の教訓
一度経験すると、次は冷静に対応できるようになります。「ピカピカ光ってるか、ちゃんと見とこ」「シートベルト外すときは手元注意」など、自然と注意も深まるものです。
それにしても、教本には載ってない、現場ならではの“トラブル”って本当に多い。
これからバス運転士を目指す方や、同業の皆さんも、緊急ボタンの“うっかり押し”には要注意です!
まとめ:バス運転士の日常はドラマの連続
今回の体験を通じて学んだことは、些細な行動が大きな事態に発展する可能性があるということ。
そして、同業者の助け合いがどれだけありがたいか、身をもって感じました。
次に同じようなことが起きても、もう慌てません。経験こそが最強の教科書。これからも、現場で得たリアルな出来事を「乗務日記」として発信していきます!
日々の乗務での出来事を記録することで、同業者やバス運転士を目指す方の参考になれば嬉しいです。
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