こんにちは!路線バス運転士のだいきです。
今回は日々の乗務の中で感じる「バス停での違法駐停車」について、運転士目線でリアルな声をお届けします。
毎日のように起きる「バス停ふさぎ」
路線バスを運転していて、本当に困るのがバス停に停まっている乗用車の存在です。毎日のように遭遇します。
運転していない人からすると「ちょっとぐらいやったら大丈夫やろ」と思うかもしれません。
でも、バスってめちゃくちゃ大きくて重たい車両です。乗用車みたいにヒョイッと寄せたり、スッと切り返したりはできません。
しかも、バスには「オーバーハング」と呼ばれる、右左折時に車体の後部が振れてしまうことがあります。うまく寄せないと物損事故のリスクも高まります。
高齢者や車椅子利用者にとっては「段差」が大問題
最近は超高齢化が進み、足腰が弱っているお客さんや、車椅子利用の方も多くなってきています。
そういった方々にとって、バス停にちゃんと寄せられないことは大きな問題です。
段差があると
- 乗降に時間がかかる
- 転倒リスクが上がる
- 車椅子のスロープが使えない
など、安全面でも大きな問題になります。
緑のおじさん(駐車監視員)もスルーしがち?
街中を自転車で巡回している「緑のおじさん」こと駐車監視員。
違法駐車を見張って注意して回っているのをよく見かけますが……バス停前に堂々と停めてる車に対しては、なぜかスルーしていることが多いんですよね。
先日も、あるバス停の前に普通乗用車がバッチリ停まっていて、近くにその緑のおじさんが自転車で巡回してました。
「ああ、今日もスルーか」と思いながら視線を送ると、目が合いました。
しばらく見つめてたら……ようやくバツが悪そうに動き出して、注意してくれました。
いや、言わなくても気づいてほしいんですけどね。
違法駐停車の裏にある「無意識の迷惑」
駐車してる本人は「ちょっとだけ停めただけ」と思ってるんでしょう。
でも、バス運転士からしたら、ほんの数分の駐車が大きな影響をもたらすんです。
- バスが寄せられず、お客さんが不便を感じる
- 通行人との接触事故リスクが上がる
- 発車・到着が遅れてダイヤにも影響
何より「公共交通を支える現場」に支障が出るのは、本当に残念なことです。
対策はあるのか?運転士の願い
もちろん、すべての違法駐車に対して監視員が即対応するのは難しいとは思います。
でもせめて、バス停のような重要な場所には目を向けてほしいというのが現場の声です。
また、一般ドライバーの方にも
- バス停付近は停車しない
- 停める際は標識や地面のペイントをしっかり確認する
という意識をもっていただけると、僕ら運転士だけでなく、多くの乗客が助かります。
まとめ:バス停は「一瞬の停車」もNG!
この記事で伝えたいことはひとつ。
「ちょっとだけならOK」が、公共交通の妨げになっているかもしれない。
バス停での駐停車は、ほんの数分でも多くの人に影響を与える行為です。
運転士の目線、そして乗客の立場を考えて、ぜひ注意していただけたら嬉しいです。