こんにちは!現役路線バス運転士のだいきです。
この記事では、私が未経験からバス運転士に転職し、デビュー直前に受けた「実車教習」について、リアルな体験を交えながら詳しくご紹介します。
「バス運転士って、実際どうやってお客さんを乗せるようになるの?」
「未経験でも大丈夫なの?」
「教習ってどんな内容?緊張しない?」
そんな不安を持つ方に向けて、「現場の空気感」「緊張の瞬間」「乗り越えるコツ」などをリアルにお届けします。
実車教習とは?|座学・模擬走行を終えた“本番”フェーズ
実車教習とは、実際にお客様を乗せて路線を走行する教習のことです。
一次教習(座学や構内練習、空車での路上走行)を終えていよいよ後半戦。緊張感もぐっと高まります。
未経験からの転職だった私は、「大丈夫かな…」「もしお客様を乗せてトラブルがあったらどうしよう」と不安でいっぱいでした。
覚えることが多すぎる!?|路線知識の壁にぶち当たる
実車教習に入る前に、まず立ちはだかるのが「路線の習得」です。
私の配属された営業所には、7以上の路線があり、しかも「途中で分岐する系統」や「平日と土日でルートが違う系統」もあり。
路線を覚えるポイント
- 信号の位置と進行方向(右折?左折?直進?)
- 分岐ポイントの見極め
- 乗降車の多いバス停の停車位置
- 混雑しやすい交差点や車線変更のタイミング
最初は頭がパンクしそうでしたが、建物や看板をランドマークにすることで、だんだんと道筋がつながっていきました。
【初体験】ついにお客様を乗せて運転!|足が震えるほどの緊張感
そして、いよいよお客様を乗せての「実車教習」がスタート。
指導教官が同乗してはくれるものの、それでも心の準備はできていませんでした。
「本当に自分がバスを運転してるのか?」
「お客様が乗ってくる…!?」
「もし間違ったら…?」
冷や汗が止まりませんでした。
実車教習で特に緊張した瞬間TOP3
- バス停への正確な停車
→ 白線にピタリと停めるのは意外と難しい! - 雨の日・夜間の走行
→ 路面の反射でバス停が見えない。視界がぼやけて怖い。 - お客様対応
→ 「運賃は?」「このバス〇〇に行きますか?」など、想定外の質問に戸惑うことも。
指導教官の存在が心の支えに|丁寧なマンツーマン指導
教習中は、毎日同じ指導教官がマンツーマンで指導してくれました。
運転技術だけでなく、
- 乗客の安全確認の仕方
- バス停のアナウンスのタイミング
- ICカード機器の扱い方
- 停留所でのドア操作
など、実務のすべてを丁寧に教えてもらえました。
教官から印象に残っているアドバイス
- 「止まる前に“乗せるつもり”で運転せえ」
- 「車線変更よりも“安全第一”。焦らんことや」
- 「分からんことは、すぐ聞け。知ったかは事故の元やで」
実車教習中に心がけていた5つのこと
- 指差し確認を必ず行う
→ 毎回声に出して、習慣に。 - ブレーキは“やさしく、早めに”
→ ガクンと止まらないよう注意。 - カーブは大回り・減速必須
→ ハンドルの切り遅れは事故の元。 - バックミラーと首振りで死角確認
→ 内輪差・外輪差の把握も重要。 - 焦らず、分からなければ止まって確認
→ 無理せず、冷静に判断。
最終試験|合否の鍵は「技術」よりも「安全意識」
実車教習の最後には、営業所の管理職による最終路上試験があります。
この試験では、単なる運転技術ではなく、接客対応や安全確認の習慣が見られます。
私の場合は、乗客の多い時間帯・混雑するルートでの試験だったため、めちゃくちゃ緊張しましたが、何とか無事に合格!
あの瞬間、「ようやくプロの運転士として認められた」と実感しました。
まとめ|不安でも一歩踏み出せば、道は開ける!
実車教習は、緊張とプレッシャーの連続でしたが、振り返ってみると自信と成長を得られた貴重な時間でした。
私は40代で異業種からバス運転士に転職しましたが、「本当にやってよかった」と心から思っています。
未経験でも、丁寧な指導と実践の場が整っているのが、バス業界の魅力です。
もし今、「挑戦してみたいけど不安…」と思っているなら、まずは情報収集からでもOK。
このブログが、あなたの一歩を後押しできれば嬉しいです。