はじめに:元・生協職員の視点から
かつて生活協同組合(以下、生協)で職員として勤務し、現在は路線バスの運転士として地域を奔走している筆者が、「元・生協職員の知恵袋」というカテゴリーを立ち上げました。第一弾となる今回は、日々の食卓を豊かにする生協のおすすめ商品を、元職員の視点でご紹介します。
職員時代は商品の配送・物流・管理まで幅広く担当し、現在も生協組合員として商品を愛用中です。そんな私が「これは本当におすすめできる!」と感じた、ハム・練り製品・調味料・卵・野菜の5アイテムに厳選してご紹介します。
1.生協のハム・ソーセージ:安心と美味しさの両立
安全性へのこだわり
生協のハムやソーセージは「無塩せき」製法が基本。これは、ハムやソーセージの製造工程で発色剤である亜硝酸ナトリウムなどの塩せきを使用しない製法のこと。発色剤は、肉を鮮やかなピンク色に保ち、保存性を高める効果がありますが、生協では、素材本来の美味しさと安全性を追求するために、あえてこの発色剤を使用しない「無塩せき」の商品を積極的に提供しています。さらに、結着剤や化学調味料の使用も極力抑え、透明性のある情報開示が徹底されています。
一部生協のハム・ソーセージは「美味しくない」という声も聞かれますが、それでも無添加であること、安全性が高いことは多くの利用者に評価されています。添加物の多いハム・ソーセージは、生協商品が本当にお勧めです。
原料のこだわり
原料であるお肉も餌からこだわった国産豚肉を使用しているものが多いです。
食べ方アドバイス
ボイルやフライパンでの加熱がおすすめ。朝食やお弁当に最適です。我が家のお気に入りは、定番の「あらびきウィンナー」です。
2.練り製品:無添加で魚の旨味がしっかり
製法と原料の工夫
生協の練り製品は「無リンすり身」使用がスタンダード。一般的に、魚のすり身には保水性や結着力を高めるためにリン酸塩が使用されることが多いです。このリン酸塩を使用せず、化学調味料や合成着色料も控えめ。自然素材にこだわった味作りがされています。
食べ方アドバイス
おでんや煮物、サラダにも活用可能。我が家のお気に入りは「五目がんも」です。
3.調味料:料理を格上げする無添加の力
安心の原材料
生協の調味料は、原材料と製法にこだわり、素材本来の味を活かしたものが多く揃っています。国産原料や非遺伝子組み換え原料の使用を基本とし、醤油や味噌などの基礎調味料は、伝統的な製法で作られたものが優先的に取り扱われています。これは、時間をかけて丁寧に作られた調味料が持つ、豊かな旨味と深い味わいを大切にしているからです。
また、化学調味料不使用の商品が多いのも、生協の調味料の大きな特長です。
我が家のお気に入りは「だし入り醤油」です。煮物、炒め物、冷奴にもぴったり。一度使うと他に戻れない美味しさ。一本で様々な料理に使える便利な調味料ですよ!
4.産直たまご:生で食べたい!新鮮そのもの
餌・飼育法にもこだわり
生協の産直たまごは、指定農場と提携して安心・安全を徹底。飼料にもこだわり、遺伝子組み換えの心配がない配合で育てられています。
多くの養鶏場では、効率性を優先して窓のない鶏舎で飼育することがありますが、生協の産直産地では、自然の光と風が入る開放型ゲージで飼育しています。
鶏のストレスを軽減し、健康な卵を産むように配慮されており、黄色のコクと白身の弾力が全然違います!
食べ方アドバイス
卵かけご飯や半熟ゆで卵がおすすめ。素材の良さを活かした食べ方で。
5.産直野菜:顔が見えるから安心
地域の農家と提携
生協の産直野菜は、新鮮さ、安全性、そして生産者との繋がりを大切にしています。組合員の参加、生産情報の開示、生産者との対応な関係、持続可能な環境への配慮なども重要です。これらを基本に、生協は安全でおいしい野菜を組合員に届けています。
減農薬で化学肥料の使用もできる限り減らし、環境に配慮した栽培方法を採用している生産者が多いのが特徴です。
食べ方アドバイス
素材そのものが美味しいので、シンプルな調理がおすすめ。蒸し野菜やごま油と塩だけで食べるサラダなど。

生協の野菜は「昔の野菜のように味が濃い」と組合員さんに言われていましたね。特に人参とトマト。
まとめ:生協は「食の安心・安全」を求める人にこそおすすめ
元・職員として感じるのは、生協の一番の強みは「誠実さ」。添加物を極力使わない、安全性に配慮された商品設計、組合員の声を反映した開発姿勢。
普段の買い物に生協を取り入れるだけで、食卓の安心度はグッと高まります。
Q&A
Q1. 生協の加入には費用がかかりますか?
A. 出資金が必要ですが、退会時に返金される仕組みです。
Q2. 生協の商品はスーパーより高いですか?
A. 一部商品は高めですが、安全性や品質を考慮すれば納得価格です。
Q3. 無添加といっても本当に安全?
A. 生協は商品検査や情報公開を徹底しています。原料や製法まで確認できます。